こんにちは、こたろうです。
今回は深喜毛織のプチ工場見学を行います。
以前は一般向けに工場見学を実施しておりましたが、コロナウィルス蔓延防止の観点から現在は実施しておりません。
それでも工場見学のお問合せをよく頂きますので、わたくしコタロウが勝手に工場見学を行います。
といってもこの『スタッフブログ』の中でですが(^^;)
では、早速始めましょう。
深喜毛織でつくられる紡毛糸は毛の太さや長さ等が異なる複数の原料を混ぜて1本の糸になるのですが、混ぜる際にこれらの原料ができる限り均等になるようにしないと安定した品質にはなりません。
なので、調合は一番重要な工程ともいえます。
①まず、糸を構成する原料を必要分用意します。
②その原料をオープニングフィーダーという機械に投入しますが、この原料投入時にバランスよくしないと後々『色のコナレの善し悪し』や『強度の均一化』に影響します。
③投入された原料はオープニングフィーダーでほぐされた後、大量のエアーでダクトを通って調合機に送られます。
④送られてきた原料が調合機を通って複数の原料が混ざり合い、籾殻等の不純物を取り除きながら大量のエアーで第1ウールビン(下の写真の左奥にみえる大きなタンク)に送られます。
⑤第1ウールビンです。ブログでは動画を載せられず残念なのですが、調合機から第1ウールビンに送る際には巨大なウールビンがメリーゴーランドみたいに回転しています。
回転させる理由は原料がより均一に混ざるようにするためです。
⑥写真には写っていませんが、第1ウールビンの中に入って人がかき混ぜながら第2ウールビンに送ります。これももちろんエアーでダクトを通って飛ばします。
⑦第2ウールビンに飛ばされてきた原料は天井から落ちてくるのですが、この時に巨大なプロペラで攪拌され、まるで巨大なボタン雪がふってるみたいでとても綺麗です(^^)
『調合』の工程はここまでで、次のカーディングとう行程を行う為に第2ウールビンからカードBOXへ送る必要があります。
この時もエアーでダクトを通して搬送するのですが、ここでも人の手でかき混ぜながら送ります。
⑧第2ウールビンからカードボックスに飛ばす作業の途中です。
床にある穴から空気が吸い込まれているので、そこに原料を混ぜながら吸い込ませてカードボックスに移送します。
このように調合工程では結構人の手で混ぜる作業が多くあって1ロットの製造量が1,000kgを超えるとなると作業する人はかなり体力を使います。なので筋トレのつもりで作業しないと体力(気力)がもちません(^^;)
実はこたろうも営業部へ来る前は調合担当でした。
で、コロナ禍に営業部に異動し、さらに営業活動できず机に座ったままなので一気に15kgもウェイトアップしました。
さて、夏に向けてそろそろ筋トレ始めますか…。